◇国内男子◇〜全英への道〜ミズノオープン 最終日(26日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆2246人)

7月の今季メジャー最終戦「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)の予選会を兼ねた大会が終了し、大会上位3人に付与される出場権を優勝の木下稜介、2位のコ・グンテク(韓国)、3位の桂川有人が獲得した。

桂川は4月の日欧共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」優勝により、今季欧州ツアーの出場権を獲得。5月30日にドイツで開幕する「ヨーロピアンオープン」から本格参戦する。

5位から出た最終日の出場権をかけた争いは、最後まで接戦だった。終盤17番を終えた時点で、通算9アンダーの4位タイグループ。18番(パー5)は「3日間ともティショットを失敗していた」という苦手ホールで、この日もティショットを左の池に入れるピンチを迎えた。3打目もバンカーにつかまり4オン。3m弱のパーパットが残ったが、しっかり決め切り「最後でダメかとガックリ来たんですが、ほっとしています」とガッツポーズで締めくくった。

全英は2022年以来2度目の出場。「欧州ツアーに行く前に上位争いができて、自信になる。全英までもヨーロッパの試合がたくさんあるので、そこでゴルフを磨いて、さらに成長した姿でプレーできたらおもしろいんじゃないかと思います」と話した。

2位で出場権を得たコは、これが自身初の全英になる。コは昨年3月の日・韓・亜共催「シンハンドンへオープン」優勝で、韓国ツアーの5年シードのほかに、日本とアジアンツアーの2年シードを獲得して今大会に参戦。「考えもしなかったけど、うれしいです。世界的な選手たちと競うことで、一生懸命学びたい」と、闘志を内に秘めながら謙虚に答えた。(岡山県笠岡市/谷口愛純)

<全英オープン 他の日本人有資格者>

・松山英樹/2021年「マスターズ」優勝

・久常涼/2023年DPワールドツアー 年間ポイントランク上位30人

・岩崎亜久竜/2023年「日本オープン」優勝

・星野陸也/2023年「HANDA オーストラリアオープン」上位3人

(中島啓太)※5月30日時点のインターナショナルフェデレーションランク上位5人の資格が確定