5月30日から行われる全米女子オープン。今年は20人以上の日本人選手が出場予定で、2021年の笹生優花ぶりの優勝が期待される。だが、その前には大きな“壁”となる世界のライバルたちの存在がある。2024年7月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、そんなライバルたちのスウィングを、木村彩子プロの指導者である南秀樹氏が解説している。「みんゴル」ではそのうちの1人、世界ランキング1位のネリー・コルダのスウィングをピックアップする。

全米女子OP、今年の舞台はランカスターCC

ペンシルベニア州にあるランカスター CC。2015年にも開催され、韓国のチョン・インジが優勝。大山志保が5位タイに入る活躍を見せた。

ネリー・コルダ(NellyKorda)

世界ランキング1位。1998年アメリカ出身。
東京オリンピックの金メダリスト。姉もプロゴルファー、両親と弟はテニス選手というスポーツ一家。今シーズンは説明不要の活躍をみせており、史上3人目の出場5連勝と圧倒的な力で女子ゴルフをけん引している。

身長の割にフラットな軌道で飛ばす

ネリー・コルダは178センチの長身でありながらクラブを緩やかな軌道で下ろし、さらにはローテーションを積極的に使いながら飛ばしていますね。

長身の選手は総じて縦振りになりがちなのですが、彼女はそれを頭の使い方で軌道を緩やかにしています。写真を見るとわかりますが、彼女はボールをずっと右側から見ています。普通、このような頭の使い方をするとダウンスウィングで右肩が下がり、クラブが下から入りやすいですが、右肩を高い位置に保ち、下から入りすぎないように上手く軌道をコントロールしていますね。この動きで長いインパクトゾーンを実現しています。

もうひとつの特徴であるローテーション。今はローテーションを抑えたスウィングが主流ですが、彼女は手首を積極的に使っています。フォローでは手を返していますが、決してこねるような動きではありません。フェース管理の方法は人それぞれですが、彼女にとってはこれだけローテーションを使ったほうがフェースを上手く管理できるということでしょう。

緩やかな軌道で長いインパクト ゾーンを生み再現性を担保し、フェースローテーションによってインパクトでボールを押し込み、飛距離を生み出しているのでしょう。

ここもチェック!

クラブがキレイにインサイドから下りる

切り返しからダウンスウィングにかけて胸が右を向いている時間が長い。この動きにより、クラブを下ろすスペースが確保されインサイドに入ってくる。

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リリア・ヴを始め、世界ランキング5位までの選手のスウィング解説は、2024年7月号の「月刊ゴルフダイジェスト」とMyゴルフダイジェストに掲載中!

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[https://my-golfdigest.jp/tournament/p156130/]

PHOTO/Blue Sky Photos、Getty Images

※月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号「全米女子オープン 世界のトップ スウィング図鑑」より一部抜粋

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