ねこも人間と同じように、成長するにつれて顔つきが変化していきます。子ねこのときの面影がなくなっても、遊んでいるときにはふと幼い頃と同じような表情を見せることも。X(ツイッター)では、成長した愛猫が見せた“ふたつの顔”に注目が集まっています。13万件を超える“いいね”を集めた投稿について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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まさかの同一ねこ…

「気を抜くといらん風格漂わせ始めるので、定期的におもちゃで釣って童心に返らせる必要がある」

 そんなコメントとともに投稿された、2枚の画像を組み合わせた1枚の写真。そこにはそれぞれ、同じねこが写っています。ひとつは、とてもかわいらしい表情。視線の先にある何かに興味をひかれ、姿勢を低くして、まん丸のおめめをきらきらさせています。

 もうひとつの画像には、同じねことは思えない姿が。目つきは鋭く、眉間に深いシワが寄り、ニヒルな笑みを浮かべています。

 この写真がXで公開されると、13.1万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「同一ニャン物に見えん」「別ねこ!?」「全然違うねこちゃんみたい」「イケオジすぎる 渋かっこいい」「ハリウッドスターも顔負けの豹変ぶり」「童心に返ると子ねこのようなおかおに戻るんだ〜?(笑)」など、さまざまな声が寄せられています。

シッポがボロボロで弱々しかった子ねこ時代 今ではあふれんばかりの貫禄が

 異なるふたつの表情を見せたのは、元保護ねこで3歳半の男の子「シポナイ」くん。保護された当初、シッポの毛が抜け落ちていて「シッポに毛がナイ=シポナイ」ということから命名されました。約3年前から、飼い主さん家族と一緒に暮らしています。

「一匹で途方に暮れ、ピーピー鳴いていたところを私の妹が発見し、保護。当初は譲渡先が決まっていましたが、その方の都合で話が流れ、我が家が迎え入れることになりました」

 今回話題になったのは、シポナイくんのなにげない姿を撮影した写真。幼い頃と現在の姿を撮影したものを組み合わせたわけではなく、どちらも最近撮影されたものだそう。飼い主さんはシポナイくんを見ていると、なんともいえない気持ちになるといいます。

「保護当初はシッポがボロボロで弱々しく、『この子を守らなければ……!』と思っていました。それが3年ちょっとで、SNS上で“Vシネの帝王”や“組長”と呼ばれ、『普段は葉巻吸ってそう』といわれるようになるのですから、親として非常に複雑です……」

 ねこじゃらしなどのおもちゃを目の前で振れば、すぐさま童心に返ってくれるシポナイくん。しかしその効果は長くは続かず、やがてやさぐれたような顔に戻ってしまうそうです。そんなユニークなシポナイくんの日常は、YouTubeチャンネル「アメリカ・アマゾンの部屋」でも見ることができますよ。

○取材協力:アメリカ・アマゾン(@America_Amazon)さん

Hint-Pot編集部