女優の橋本環奈(25)、上白石萌音(26)らが出演する舞台「千と千尋の神隠し」の英国公演が7日、ロンドンの劇場「ロンドン・コロシアム」で開幕した。

 22年に日本で初演され、再演を重ねた人気作の初海外公演。英国の演劇の聖地・ウェストエンド最大級の約2300席を誇る同劇場で、8月24日までの約4か月間、計135公演を上演する。日本人キャストによる日本語での海外上演としては史上最大規模となる。

 7日昼の本公演開幕で千尋役を演じた橋本は、割れんばかりの拍手と歓声、指笛を浴び「あれだけ温かい歓声で迎えられて本当にうれしいです」と安どの表情。ロンドンの観客を前に「お酒を飲みながら見ていたり、ポップコーン食べたり、気楽な部分が本当にすてき」と新鮮そうに語った。

 同じく千尋役の上白石も、同日夜公演でスタンディングオベーションを受け「浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまった」と圧倒された様子。出番以外の空き時間は別の劇場で作品を鑑賞しており「演劇でアウトプットをして演劇でインプットする純度の高い生活を送っています。夢のようです」と満喫ぶりを明かした。

 上演後、現地の観客は「インクレディブル(信じられない)! ブリリアント(すごい)!」「号泣しました。魔法のようでした。何もかもが素晴らしい」などと完成度に大興奮していた。