◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(6回1分22秒TKO)ルイス・ネリ●(6日、東京ドーム)

 尚弥が来年にも北海道で世界戦を行う可能性があることが6日、分かった。会場はエスコンフィールド北海道が有力視されている。道関係者からの強い働きかけがあり、井上陣営の関係者が年内にも視察するという。プロ野球・日本ハムの本拠地「エスコン―」は昨年開場。彫り込み式フィールドから4階席まであり、球場としての収容人数は3万5000人だ。

 北海道では1973年に世界ジュニアミドル級王者の輪島功一が札幌真駒内スケート場で防衛戦を開催。そのほか5度世界戦が行われたが、97年に札幌市月寒グリーンドームで勇利アルバチャコフがWBC世界フライ級王座統一戦をしたのが最後。北広島市にある「エスコン―」で世界戦が行われれば、札幌市以外では初開催となる。

 絶対王者は今年、スーパーバンタム級で3試合行う予定。次戦は9月に東京を最有力地として国内でWBOとIBF1位サム・グッドマン(25)=オーストラリア=と対戦することが決定的だ。この日、東京ドームに訪れていた強敵をリングに上げ、尚弥本人が「9月頃防衛戦をしたい」と“直接交渉”。グッドマンも「絶対やりましょう」と応えた。

 スーパーバンタム級を無敗で“卒業”し、フェザー級に上げることが濃厚な来年、北の大地にモンスターが上陸するかもしれない。