◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス プロアマ戦(15日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=6731ヤード、パー72)

 昨年大会覇者の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が最終調整した。前週のRKB×三井松島レディスでは2位。今季は未だに優勝に手が届いていないが、「初戦と比べたらショットも良くなっている。セカンドショットが今年はあまり寄っていない。でも、ショートゲームは良くなっている」と良い部分と、課題となっている部分はしっかり見極めている。

 優勝した昨年大会は愛知・中京GC石野Cでの開催。今回と同じ会場で開催された2年前は3位と、コースとの相性は問題ない。「セッティングが難しい。アウトは距離が長くてウッドを使うことが多い。ティーチャンスにつけることが大事」とキーポイントを挙げた。難しいコースも「思ったショットを打てれば、バーディーチャンスにつけられる。パー5は全部取りたい」と理想通りの一打を勝利への足がかりとする。

 13日時点での世界ランクは日本勢2位の25位となり、パリ五輪代表圏内に浮上した。4年に一度の大舞台は「特別な大会。チャンスで迎えているので、出たいという気持ちもある。しっかりレベルアップして、優勝を目指したい」と代表決定の6月24日まで勝利を重ねたいと話した。世界ランクを上げる意識よりも、目の前の試合に集中しているという山下。「一試合、一試合ベストを尽くして、いつもと変わらないことが大事」と代表争いの渦中でも自然体で臨み、パリへの切符をつかみ取る。