◆全日本プロレス「能登チャリティ大会 ALL JAPAN FOR ONE」(10日、石川・七尾市田鶴浜体育館)

 全日本プロレスは10日、石川・七尾市田鶴浜体育館で能登半島地震被災者支援大会「全日本プロレス 能登チャリティ大会 ALL JAPAN FOR ONE」を開催した。

 今年1月の「能登半島地震」被災地でプロレス団体が入場無料のチャリティーマッチを行うのは全日本が初。午後6時半開始の大会は入場無料(全席自由席)で来場者全員に高橋創税理士事務所の協力で全日本プロレス団体ロゴに「がんばろう!能登 石川」のメッセージをのせたステッカーが配布された。

 用意した椅子席は、すべて満席となり二階席も開放したチャリティー大会。メインイベントで三冠ヘビー級王者の安齊勇馬が「新時代」ユニットを結成した本田竜輝、ライジング HAYATOとトリオを結成し今年のチャンピオンカーニバル覇者の宮原健斗、青柳優馬、MUSASHIと対戦した。

 試合では、いつも通りの明るく激しい王道プロレスで会場を沸かせた一方で宮原を中心に客席の子供たちに声をかけ、ふれあいながら支援の思いを届けた。途中では、場外乱闘で宮原に羽交い締めされた本田へ宮原が観客の子供へチョップを要求。宮原の激励にこたえ本田の胸にチョップを入れると会場は大歓声に包まれた。

 

 激しい攻防の一戦は、三冠王者の安齊が19分18秒、ギムレットでMUSASHIに勝利した。試合後は、宮原がマイクを持ち「今日は最後まで応援ありがとうございました!俺たち全日本プロレスはみなさまに元気を届けにきたんですが、元気もらえたかな?」と語りかけると、客席からは「ありがとう!」の声がわき上がった。そして「俺たちプロレスラーは、また明日から、このリング上から見ている人たちに元気を届けるべく明日から戦っていくぜ」と決意を表明し「今日はチャリティー大会。せっかくだ、未来ある子供たちとリング上で写真を撮ろうじゃないか?子供たちリング上に集合だ」と子供たちをリングに上げてメインに出場した6選手と記念撮影を行った。

 プロレスの元気で熱気が充満した七尾大会。最後は三冠王者・安齊が締めた。マイクを持った王者は「全日本プロレスはこれからも明るく楽しく試合をしていくので、また見に来て元気になって笑顔になって明日からまた一緒に頑張りましょう」とメッセージ。そして、メインイベントに出場した6人が並び「頑張ろう!能登」と高らかに叫ぶと大きな拍手と歓声がリング上を包み込んでいた。

 ◆6・10七尾チャリティー大会全成績

 ▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負

○斉藤ジュン、斉藤レイ(8分47秒、ジャックハマー→片エビ固め)大森北斗●、羆嵐

 ▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負

○芦野祥太郎(9分17秒、アンクルロック)立花誠吾●

 ▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

○諏訪魔、田村男児、吉岡世起(9分12秒、ラストライド)綾部蓮、鈴木秀樹、阿部史典●

 ▼メインイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負

○安齊勇馬、本田竜輝、ライジング HAYATO(19分18秒、ギムレット→片エビ固め)宮原健斗、青柳優馬、MUSASHI●