富山市八尾中の3年生149人は、9月1〜3日に行われる伝統行事「越中八尾おわら風の盆」に合わせ、地元に貢献する「八尾をプロデュース!」に初めて取り組んでいる。オリジナル商品の製作や観光客の支援など、中学生として何ができるかを考え、文化継承を目指す。

  ●模擬会社6部門で企画

 3年生は風の盆での実践に向け模擬会社を設立した。生徒会長が社長となり、生徒は「デザイン部」「PR部」「販売部」など6部門に分かれ、それぞれの企画を練り上げている。

 9日、各部門の代表者が現段階の企画案を発表した。販売部は、風の盆限定キーホルダーなどを販売するアイデアを紹介した。デザイン部は、おわらの踊り手をイメージしたキャラクターの作成を提案した。案内部は、外国人向けの英語パンフレットを用意する案などを説明した。

  ●商工会、観光協にアイデアを提案

 各部門が示した案についてのアンケートを行い、結果を反映してさらに内容を詰め、地元商工会や観光協会にアイデアを伝える。

 「八尾をプロデュース!」は総合学習の一環で、人口減少が進む中、八尾の魅力を他地域にも発信し、町の魅力向上や地元文化の継承につなげようと企画した。

 生徒会長の麻畠知朗さんは「毎日でも来たいと思ってもらえる町になるよう、新しい魅力をつくっていきたい」と意気込んだ。