新潟県佐渡市岩谷口で60年以上続く宿泊施設「外海府ユースホステル」が、4月にカフェをオープンしたほか、ブルーベリー園の整備を進めている。長らく岩谷口の矢部久榮さん(79)が1人で切り盛りしていたが、昨夏、息子一家が東京からUターンしたことが多角化のきっかけになった。それぞれの特技を生かし、宿泊客らを楽しませようとアイデアを形にしている。

 ホステルは長い廊下や玄関先のいろりが風情を出し、観光シーズンは常連客や訪日客らの予約が絶えない。夫が他界して10年以上、久榮さんが料理や接客などをほぼ1人で担ってきたが、体力の衰えを感じた数年前から、「宿を閉めようか」と考えることもあったという。 
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