NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第29話が9日、放送され、ヒロインの学友、轟太一(戸塚純貴)と山田よね(土居志央梨)の高等試験(現在の司法試験)の結果が明らかになり、視聴者から大きな反響が寄せられた。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優、伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子を演じている。ドラマは第6週「女の一念、岩をも通す?」(第26〜30話)が放送されており、昭和13(1938)年度の高等試験の筆記試験に、寅子、よね、轟、猪爪家の書生、佐田優三(仲野太賀)、明律大女子部の先輩、中山千春(安藤輪子)が挑み、5人全員が最初の関門を突破した。

あとは口述試験を残すのみとなり、寅子は前年に口述試験で不合格となった先輩の久保田聡子(小林涼子)らとともに想定問答を練習した。よねの物言いに愛想がないことについて議論となるなか、久保田は自分が落とされたのはそれが理由で、合格のために自分を殺すことも必要かもしれないと助言した。

迎えた口述試験で、寅子はいつもより早い月経に見舞われ最悪の体調で試験に挑み、力を出し切れず不合格を確信。悔し涙を流したが、結果は見事合格だった。さらに轟、中山、久保田も合格。初の女性弁護士が誕生したが、優三とよねは不合格。よねはひとり、頭を抱えてうなだれた。

男装で物事をはっきり言うよねと、男気あふれる轟は、視聴者の間でも人気のキャラクター。それだけに合否の結果は大きな注目を集めた。明暗が分かれる結果になったが、ドラマファンたちはまず轟の合格を祝福。「名前があってホッとした」「正義の味方になりそう!」「俺たちの轟おめでとう」などのコメントがSNSに相次いだ。

一方、よねに対しては「よねちゃん実力は絶対に合格だよね...諦めないで次は絶対に....絶対に!!」「来年は誰をも凌駕して!」というエールが続々。「よねちゃん、大丈夫か?」「まさか退場しないよね?」と心配する視聴者も少なくなかった。