世界ボクシング協会(WBA)は13日、スーパーバンタム級で世界主要4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と元同級2団体王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に対し、指名試合を行うよう通達したと発表した。試合実現に向けた交渉期間は7月14日までとした。

 井上尚の次戦は9月に国内で開催予定。対戦相手として、元世界スーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)らが候補とされている。井上尚所属ジムの大橋秀行会長は14日に東京都内で取材に応じ、「次の試合がほぼ内定している。これでひっくり返せない」と説明。「4団体(全て)で防衛をすることにこだわりはない」と述べ、WBA王座を手放す可能性にも言及した。

 井上尚は昨年12月26日にマーロン・タパレス(フィリピン)を下してWBA王座を奪取。規定により、指名試合実現の期限は9月25日となっている。