東京の南北の大通り「明治通り」が、池袋駅周辺の再開発に伴い、駅前で「ブツ切れ」に改修される予定です。いったいどんな計画なのでしょうか。また、この計画に反響が集まっています。

池袋駅再開発で大きく変化

 東京の南北の大通り「明治通り」が、池袋駅周辺の再開発に伴い、駅前で「ブツ切れ」に改修される予定です。
 
 いったいどんな計画なのでしょうか。また、この計画にSNSなどでは反響が集まっています。

 明治通りは南麻布からぐるりと時計回りに、池袋・王子を経由して、首都高湾岸線まで到達します。

 とくに山手線西半分では、恵比寿付近から池袋まで、JRに並行しています。

 池袋駅前では、駅東口で、駅ビルのすぐ前を南北に通っていきます。そのため、駅を地上に出ると、すぐ目の前が信号で、横断歩道を渡ってサンシャインシティ方面へ向かうことになります。

 この風景が、再開発で変わる予定です。東口は大きな駅前広場となり、明治通りは広場の北側・南側でそれぞれUターンする袋小路となり、「分断状態」になります。

 似たような事例が、すでに完成しています。JR上野駅西側の「公園口」です。もともと駅の西側に道路が南北に走っていましたが、駅を出て動物園や博物館・美術館へ向かう人々が、大量に横断歩道を渡ることが課題になっていました。

 そこで2020年に道路を分断し、駅前広場にして公園へ直結する形にしたのです。

 明治通りは都内の南北軸を担う道路。これを分断すると交通流に影響大となるかもしれません。しかしその代わり、東側に新たなバイパス道路が建設中となっています。再開発は、この道路の開発を見届けてから完成となりそうです。

「新・明治通り」となるそのバイパス道路は、都市計画道路「環状第5の1号線」の一部として整備されているものです。

 環状第5の1号線は戦後すぐに都市計画決定されたもので、大半は完成して「明治通り」という名称が与えられましたが、未完成部は今の「明治通り」とは別ルートとして取り残されて今に至ります。

 そんな「戦後計画の総仕上げ」とも言える「雑司ヶ谷工区」は、学習院下から東池袋まで完全地下ルートの2車線道路の計画で、地上には側道が別途設けられます。大半が完成に近づいていて、あとは学習院下周辺の進捗を待つ段階です。

 さて、池袋駅周辺の再開発ですが、まず2018年に「池袋駅周辺地域基盤整備方針」が策定され、個々のエリアで個別に計画が立てられ進められることになっています。まだ再開発の完成予定は明らかになっていませんが、徐々に老朽化してきたビル群が、いよいよ新陳代謝の次期を迎え、「駅前道路」の風景も変貌を迎えていきます。

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 今までの「明治通り」が大きく変わる、池袋駅前の再開発。ネット上のコメントでは「確かにいきなり大通りだもんな、これは良さげ」「人とクルマの分離ができればいいのかも?」「歩きやすくなることは確か」「東口ごみごみしすぎ、ちゃんと広場になってほしいよね」と期待する声が見られます。

 いっぽうで「代替として確かにバイパスは造っているが、片側1車線だから容量不足ではなかろうか」と、せっかくのバイパスで4車線ではないことに不安を覚える人も。

 ほかには「へー、何かよくわからない空間があったけど、あの道路無くなるのか」「横断歩道渡ったら喫煙所とかあって、へんな駅前だよね」など、東口の「不思議な光景」に思いを馳せているコメントもありました。