衆院憲法審査会が9日開かれ、各党が憲法改正を巡り自由討議を行った。自民党の中谷元氏は「緊急時に国会機能を維持するため、各党間で起草作業を行い、論点を深く議論すべきだとの意見がある。機は熟した」と述べ、条文案の作成を重ねて訴えた。「大事なことは幅広い会派が意見を述べ、賛否を含め国民に論点を明らかにすることだ」とも呼びかけた。自由討議は今国会で4回目。

 立憲民主党の逢坂誠二氏は国会議員の任期延長に反対し、災害時の選挙に関して選挙人名簿の管理や自治体間の選挙事務の応援体制を考える必要があると指摘。「このような検討なく、安易に議員任期を延長するのは順序が逆だ」と批判した。