お高めのコンビニスイーツ、ネイルサロン、疲れた週末のマッサージ……。頑張った自分へのご褒美、ちょっとした「プチぜいたく」。日々にメリハリを与えてくれるはずが、期待していたほど満足度が高くないと感じることはないでしょうか。一体なぜなのか。そして、賢いプチぜいたくの取り入れ方とは?
なぜ満足度が低いのか?
自分へのプチぜいたく、その満足度が意外に低い理由は、一時的な喜びをもたらすだけで、その満足感がすぐに消えてしまう場合があるためです。
いっときの気分の高揚を心地よく感じた後、ふと冷静になってみると「このプチぜいたくは本当に必要だったのか?」と疑問に感じる瞬間が訪れることがあります。
プチぜいたくがクセになってしまうと、収入が減ったり出費の多い月があったりしたときに、それをしない生活をより貧しく感じてしまいます。本来は自分の気分を高めるはずのプチぜいたくが、自分を窮屈な気持ちにさせてしまっては本末転倒です。
たとえ一つ一つは“プチ”であっても、積もり積もればお財布を圧迫して平時の心理状態に影を落とします。つまり、プチぜいたくに満足できないのは、
・ぜいたくをすることに罪悪感を覚える
・プチぜいたくをし過ぎてありがたみが薄れている
などの理由が考えられます。
新車やブランドバッグを買うような大胆なぜいたくとは異なり、プチぜいたくは自分自身の気持ちを盛り上げられてこそ意味のあるもの。もしも、お金や時間を浪費するだけで幸せな気分にはなっていないと気づいたのであれば、お金の使い方を見直す必要があるでしょう。
プチぜいたく「向いている人」「向いていない人」がある
ここで、どのような性質のある人が自分へのプチぜいたくをするのに向いてるのか、どのような人が向いていないのかをまとめました。
自分へのプチぜいたくが向いている人は、すでにライフスタイルが充実している人です。経済的に余裕があり、多少のことでは資産が減らない30代以上の女性であれば、週に一度のプチぜいたくをしてもお財布を痛めることは少ないでしょう。
もうひとつ、自分へのプチぜいたくが向いている人の性質として、自分にとっての幸せを知っていることが挙げられます。
むやみやたらに目についたアイテムを購入するようなプチぜいたくを繰り返していては、心の充実を感じられません。「自分はとくにこれが好き!」「月に一度これをすると癒やされる!」というのが分かっていれば、それは無駄遣いではなくなります。
プチぜいたくに掛けてよい月の予算を決めておくことも、満足度を下げないためのコツです。
「向いていない人」、特に20代前半の若者は“要注意”
一方、自分へのプチぜいたくが向いていない人は、ぜいたくをすると罪悪感を感じてしまう人です。
例えば、「今日は予算内でご褒美スイーツを楽しもう!」と思っていても、いざちょっとぜいたくなスイーツを購入すると「こんなことにお金を使っていいものか」と、感じなくてもいい罪悪感を持ってしまうようなら、プチぜいたくをしないほうが心穏やかにいられるかもしれません。
経済的余裕がない20歳前後の世代は特に、しっかりと予算を決めて、プチぜいたくをすると決めたときには、そのモノ・時間を思いきり楽しむことで満足度を上げられるでしょう。
プチぜいたくをするときに「気を付けるべき」こととは
つまりプチぜいたくは、自分の懐事情をしっかり理解した上で行うことが重要。小さな負担が積み重なって自分のストレスになってしまうことがないようにしましょう。
本当に疲れてしまったときや心が折れそうなとき、自分の欲求に従ってプチぜいたくができるよう、日々仕事や貯金などに励むこともおすすめです。大切なのはメリハリです。ライフスタイルが充実した状態での、たまのプチぜいたくは満足度の高いものになります。
(岩井なな)