現代において必須ともいえるSNSマーケティング。では、どうしたらインプレッションを増やすことができるのでしょうか?それを解決する一冊を、今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが紹介しています。

【SNSで目立つデザインの技術】⇒『SNS×DESIGN 22の法則』

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『SNS×DESIGN 22の法則』

ウジトモコ・著 ソシム

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『デザイン力の基本』の著者であり、「視覚マーケティング(R)」という言葉を世に広めた戦略デザインコンサルタント、ウジトモコさんによる一冊。

『デザイン力の基本』

『視覚マーケティングのススメ』

著者は広告代理店および制作会社にて三菱電機、服部セイコー、日清製粉など大手企業のクリエイティブを担当。

25周年を迎えたインテリア雑貨大手Francfrancにおいては、Scalable Identity System(R)を導入したブランドデザインガイドラインを策定。現在もオンライン上francfranc.ioに一般公開されています。

本書は、そんな著者が手掛ける、SNSデザイン&ブランディングの本。

SNSでのブランド構築のために必要な要素を22の法則にまとめ、撮影やデザイン、投稿のポイントを写真入りで解説しています。

なかでも注目なのは、12章「インプレッションの法則」以降の構図(コンポジション)、光、色相、配色、階調(トーン)などのノウハウ。

実際の画像を題材に、良い例と悪い例を比較しながら学べるので、デザインの基本がわからない方でも、ポイントがしっかり理解できると思います。

また、商品を高く売るための撮影アングルや、初心者向けに売りたい場合のアングルなど、ECを手掛ける方には、ぜひ知っておきたいノウハウが満載です。

手軽にSNSを楽しみたい方にも、もっと見てもらえる、シェアしてもらえるためのヒントが満載ですので、ぜひ読んでおくといいと思います。

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

1日24時間のうちいわゆるビジネスアワー、だいたい9時から17時くらいまでの明るさをまずはイメージします。そして、それよりも明らかに暗い、あるいは明らかに明るいものは、「照度」の「希少性」の原理により浮き立って見えます

撮影されているものそれ自体に価値があるかどうか

Instagramのストーリーや広告のアイキャッチに使用する際には、3分割の交差点にトリミングすると注視を得やすくなる

見上げ(あおり)=ダイナミックにかつ格上に見せる、ブランド品のアングル

真正面(あるいは真横)=友達、対等の関係を表すアングル

引き+見上げのアングルは、物語性が強調される

例えば、釣りのコミュニティで、先生は一流のトッププロだとして、全くの初心者や子供まで広く参加ができるコミュニティページに拡大すべく、SNSページを作成しようとしている場合、なるべく、ターゲットとなる当事者からは「広く、遠い視点」をイメージさせることが望ましくなります

光が強くあたり、影がくっきりと出るライティング(スタジオ撮影などはまさにこれです)では、モチーフが浮き上がり、物事の細部までが非常にクリアに見えるようになります。はっきり、くっきり見える、ということです

光と影を表現する

(1)光が入る「窓際」を探す

(2)白い模造紙などで周囲の邪魔をなくす(商品と影を主題にするため)

(3)カメラのオートを解除し、マニュアルに設定(オートだと暗くなるから)

(4)撮影する(露出と彩度のみ補正)

生成AIがユーザーの要求通りの結果を生成するためには、明確で具体的な「プロンプト」が必要です。つまり、「もっと明るく」では不十分で、「シャドーの部分をもっと明るくして」とか、「太陽光の光のように明るくして」とか、「もっと彩度を上げて鮮やかに」など、具体的な指示が必須になります

SNSで、極端にインプレッションの高い写真は何が違うのか、どうすればSNS上でブランドが構築できるのか、実践的なヒントが書かれた一冊です。

インプレッションだけを追い求めて、ブランド迷子にならないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

image by: Shutterstock.com

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