高まる感情に、求める性能……ユーザーの期待と不安が交錯

 2024年5月7日、任天堂の企業広報・IR関連の公式X(旧:Twitter)上にて、代表取締役社長の古川俊太郎氏が「(Nintendo)Switchの後継機種に関するアナウンスを、今期中に行います」と発表しました。

 同社の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」(以下、スイッチ)は、2017年3月に発売されて以来、特徴的な性能と充実したゲームラインナップで人気を集め、2024年3月末時点で1億4132万台を販売するほど世界的に広く普及しました。

 今もゲーム業界の最先端で活躍していますが、サイクルはすでに8年目に突入しており、性能に物足りなさを感じる面もあります。そのため、スイッチユーザーから後継機を求める声も出ており、任天堂の新たな動きに長らく注目が集まっていました。

 このたび、2024年3月期決算の発表に合わせ、後継機のアナウンスを予告する発表を行いました。

●「スイッチの後継機」に、ユーザーの反応は?
 SNSでは早くも後継機の話題が持ち上がっており、関連するワードで賑わっています。そのなかでまず目立つのは、「とうとう後継機がくる!」「ずっと待ってました!!」「ついに!!!楽しみすぎる!!!」といった率直な喜びの声です。どれだけ多くの人が待ち望んでいたのか、投稿の勢いと熱量から容易に伝わってきます。

 また、一部のユーザーが気になったのは、「後継機」という表記です。「新ハード」や「次世代機」などの言い回しではなかったことから、「(後継機なので)革命的な変化しないのか?」「性能を強化する方向なのかも」などの推測も飛び出しました。

 後継機という言い回しにどのような意味があるのか、現時点ではまだ不明ですが、受け止める側の反応もまたさまざまです。画期的な進化を望んでいる人は、今回の表現に一抹の不安を感じています。逆に「後継機ってことは、スイッチのゲームをそのまま使えるのかな」「互換性がありそうな気もする」と、後継機だからこそ互換性への期待が高まると、喜ぶ声も少なくありません。

 性能面では、互換性を望む声がことさら目立っていますが、このほかにも「スペックの向上に期待」「性能は十分向上して欲しい」「処理速度を上げて」といった、基本性能の向上を望む意見も広まっています。

 このほかにも、多種多様な意見がSNSを飛び交っており、「買いたくても買えない状況が続くんだろうな」といった購入に関する不安、「ポケモンが出た時に買う」など自分が買うタイミングの想像、「新たな遊びの提案を期待したい」と願う意見など、実に多くの人が「任天堂の後継機」に強い関心と興味を示しています。

 早くも続報が気になるばかりですが、6月に実施予定の「Nintendo Direct」での後継機種の取り扱いはない、とも報告しています。新たな情報の公開は、まだ少し先になる模様です。