電気自動車などに使われる「パワー半導体」の国内最大級の製造拠点が、石川県能美市に完成しました。

能美市の加賀東芝エレクトロニクスが新たに建設したのは、電気自動車や家電などに使われる、パワー半導体の製造拠点です。23日に行われた竣工式には、馳浩知事や能美市の井出敏朗市長らが参加し、完成を祝いました。

パワー半導体は、電力のオンオフや電圧の調節などに使われるもので、電力を効率的に利用できることから、脱炭素社会の実現が期待されています。

工場では今後、直径300ミリの「ウエハー」と呼ばれる、半導体の基盤部分の生産・加工などを専門に行います。新たな製造拠点は、2024年度内に稼働を始める予定で、東芝では年間42万枚のパワー半導体の生産を見込んでいます。