東京大学の徐安然大学院生と矢谷浩司准教授らは、モザイクの代わりに人工知能(AI)生成画像でプライバシーを守る手法を開発した。人物やナンバープレートなどをAI生成画像に置き換える。ぼかしなどの処理に比べて写真の美観を損なわない。今後、動画などに展開していく。
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画像をテキストで説明して、その説明文から画像を生成する。画像中のプライバシーに関わる部分の説明文と画像全体の説明文から、生成AI技術で全体と整合した画像を作り出す。生成画像と置き換えると全体の見た目や内容を維持しつつ、プライバシーに関わる部分は秘匿できる。
ぼかしや塗りつぶし、除去などの手法と比べると、加工箇所を見つけるのが最も難しかった。ストーリー性は画像の一部を強調するカートゥーニング処理が優れるものの、プライバシーをより強固に守れる。
会員制交流サイト(SNS)などでは背景に映る人物の情報を拡散するなどで意図せず他人のプライバシーを侵害する問題がある。簡便なインターフェースを提供していく。