人気スリーピースバンド、打首獄門同好会のX(旧ツイッター)が9日までに更新され、ライブチケットの転売をする「転売ヤー」や買い手のファンらに対して、強い言葉で警告を発した。

バンドのXでは「以前も明言したことがある話ですが、自分はチケットやグッズの高額転売については、売る側はもちろんですが『買う側』も同様に敵視します。そこに『愛ゆえの行動だから』と甘えた言い訳は一切許容しません。『買うのも同罪』とハッキリ申し上げます」とつづられた。

続けて「シンプルに説明します」と前置きし「買う人間が現れれば、転売する人間が得をします。得をすると学べば、ますますその市場に入り込んできます。まず真っ当に購入したい人にとっての障害がますます増えます。一方、チケット転売がエスカレートすればチケット会社も対策を余儀なくされ、システム構築や対応する人員・労力のため費用を割くことになります。チケット会社の必要経費が増えれば、チケットの手数料値上げに結びつきます」と、ファンへの被害が発生する構図を強調した。

「また念のため申し上げておくと、高額転売品の購入にいくらかかったとしても、アーティストや運営側にとってはひとつも余分な利益にはなりません。いくらで転売されようが、それはグッズ1アイテムなりチケット1枚の正規の利益と変わりません。その上で転売対策をしようと労力を割けば、利益どころか不利益でしかありません」と、アーティスト側の状況も補足した。

最後は「説明は以上です。誰もが不利益を被ります。いわゆる転売ヤーから購入をすることは完全に『迷惑』でしかありません。繰り返しますが、売る側はもちろん、それをわざわざ買う側も『敵』と見なします」と結論づけ「このスタンスは前回の発言から数年を経ても変わることはありません。ご理解の程、よろしくお願いします」と呼びかけた。

同バンドは04年結成。ギターヴォーカルの大澤敦、ドラムの河本あす香、べースJUNKOの3人で、代表曲に「日本の米は世界一」などがある。メジャーデビューはしていないが、日本武道館公演やミュージックステーション出演などを果たしており、ハードロックなどの曲調にユニークな歌詞や遊び心のあるアレンジを織り交ぜた個性で人気を獲得している。