元乃木坂46の高山一実(30)が11日、都内で、自身のデビュー小説がアニメ化された映画「トラペジウム」の公開記念舞台あいさつに出席した。12日が母の日であることにちなんで、作品の“母”として感謝される一幕があった。

主人公の東ゆうの声を演じた結川あさきから、「この作品の母である高山さんに。ありがとうございます。私はゆうと出会えて本当によかったです」と伝えられ、花束を渡された。「母なんて申し訳ないくらい。私は土台の土台しか作ってないです」と恐縮し、「キャラクターたちの思いとか、小説にも書ききれないくらいだったんです。でも、皆さんがそれぞれキャラクターのことを思ってくださって。なんでわかってくれるのってくらい」と声優陣に感謝すると、結川は涙した。

続けて高山は「本当にお優しい皆さんに集まっていただいて、感動しております。出会いに感謝です」と述べ、「恐縮です。おばあさんみたいになってしまいました」と笑った。

雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載し、18年に単行本化し累計30万部を売り上げた、アイドルを目指す少女の10年間を描いた青春小説が原作。「8年くらい前、描き始めた当時は必死で、こんなに大きなものにつながるとは思っていなかったので、当時の自分はこんな未来を知ったらすごくビックリすると思います」とほほ笑んだ。

アニメ映画化にあたって「また何かの作品に消化させたいなって思いをさせていだけるくらい、影響を受けました」と告白。「初めてのことだらけで。たくさんの方と関わると、こういうことが生まれるんだなって。大変なことから、すてきなことから、いろんな経験をさせていただきました」と感謝した。

司会を務めた元櫻坂46のフジテレビ原田葵アナウンサー(24)から見どころを聞かれ、「オープニングソングがすごく好きで、小説では味わえないアニメならではの、すごくワクワクさせてくれる好きなシーンです」と答えた。「皆さんがすっごくかわいく歌っていらっしゃるシーンもありますし、(工藤)真司の登場シーンの顔がすごいおもしろい感じなので注目していただければと思います」と呼びかけた。

同作に出演した羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花、JO1木全翔也、篠原正寛監督らも出席した。