ルーキー右腕がチームの悪い流れを食い止められなかった。

 ドジャース・山本由伸(25)が日本時間27日、敵地シンシナティでのレッズ戦に6勝目をかけて登板。5回を6安打4失点。デビュー戦となった韓国開幕シリーズのパドレス戦以来の2敗目を喫した。

 悪天候が予想されたため、試合開始が1時間半早まる異例の状況でマウンドに上がった山本。一回に3三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せたが、三回にレッズ打線につかまった。

 安打と四球で2死満塁のピンチを招くと、5番インディアに甘く入った変化球を右前に運ばれ2点の先制を許す。続くマルティニをフルカウントからの直球で飛球に打ち取りながら、打球は野手の間に落ちて(左前打)2点を追加された。五回終了時には降雨により試合は約1時間10分中断し、球数が100球に達していた山本はそのまま降板。

 チームは1-4で敗れ、今季ワースト、2019年以来5年ぶりの5連敗である。

 同地区のライバルであるダイヤモンドバックス戦から負けが込み、この5連敗中は11得点に対し、失点29。投打の歯車がかみ合わない状況が続く中、山本は踏ん張り切れなかった。

 ブルージェイズ・菊池雄星(32)は3勝目をかけてタイガース戦に先発したが、3回8安打5失点で、勝敗は付かなかった。チームは11-14でサヨナラ負けして連敗は3に伸びた。

 山本の話「三回は最少失点でいけたら、試合の流れも変わったと思う。走者がたまるにつれて自分の投球に戻れたら良かったが、うまくいかなかった」