日本維新の会の中条きよし参院議員(78)は8日、国会内で報道陣の取材に応じ、「年利60%」で知人に1000万円を貸し付ける契約を結んでおり出資法違反の疑義があると、2日配信の「NEWSポストセブン」や「週刊ポスト」に報じられた内容を、全面否定した。「年利60%」については「事実無根」と強い口調で否定した。

貸し付けの際にかわした契約書の金利の欄について「法定内なら何でも構わない。空欄にしておくから好きにどうぞ」と言い渡したとし、金利は決めていなかったと主張した。その上で、1000万円の元本の返済を求めて今年4月、弁護士を通じて支払督促を行っていることを明かした。今も返済されていないという。

金を貸した相手は10年以上前に仕事を通じて知り合った男性で、結婚して子どもが生まれるとして連絡があったとし、金を貸したのは2年5カ月前という。「昭和の人間なのですぐに(相手を)信用します。信用して1000万円を貸した」と述べ、「できれば返してほしい。こう言うことになるとは思ってもみなかった」と、述べた。

一方、同席した同党の藤田文武幹事長は、週刊誌報道の内容について名誉毀損(きそん)に当たるとして、週刊誌側に法的措置を取るよう進言していると明かし、中条氏は今後検討する考えを示した。