<とっておきメモ>

<DeNA6−5ヤクルト>◇6日◇横浜

これがハマの大砲だ! DeNA筒香嘉智外野手(32)が、劇的逆転3ランで横浜を歓喜の渦に包んだ。「横浜の空高く〜」から始まる大声援の応援歌に背中を押され、2点を追う8回2死一、二塁、ヤクルト・エスパーダの直球を右中間席へ運ぶ5年ぶりの豪快1号3ラン。1軍合流して即日に「6番左翼」でスタメン出場し、1673日ぶりの1軍でのプレーとなった背番号25が、復帰戦で最高のスタートを切った。

   ◇   ◇   ◇

筒香は諦めない。地元の和歌山・橋本市に、自費約2億円を投じて新球場「YOSHITOMO TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」を設立した。昨年12月、竣工(しゅんこう)式で配られた同施設紹介の冊子には、筒香オーナーの熱いコメントが残されている。

「失敗をするということは、何かに挑戦した証しです。私は2つの道、選択肢が現れたとき、険しい道を選ぶようにしています。挑戦した者のみに『成功』を得るチャンスを与えられるからです」

成長するためにストイックを貫く。妥協も言い訳もない。だからくじけない。諦めない。シンプルに目の前のことに集中する。「諦めるのは簡単。どの人が選択をしても諦める選択というのは一番楽な選択だなと感じてます」。ビハインドでも変わらない。必然の逆転3ランだった。【DeNA担当=小早川宗一郎】