女子プロレスラー岩谷麻優(スターダム)の自伝的映画「家出レスラー」(原案・岩谷麻優「引きこもりでポンコツだった私が女子プロレスのアイコンになるまで」彩図社)の完成披露試写会が9日、上野・飛行船シアターで行われ、岩谷本人と、岩谷を演じた主演の平井杏奈ら出演者たちが舞台あいさつを行った。

岩谷は「マジでうれしいけど、本当に楽しんでいただけるかなーとか、すごく緊張感とかあるんですけど、本当にみんなが頑張って力を込めて精いっぱい頑張ってくれたので。この映画を見た後だと、本当に胸張っていい映画ができたと思いますので、たくさんの人にこれから見てもらいたいなと思います」と話した。

岩谷本人を演じたのが。オーディションで選ばれた平井杏奈。平井は「たまたまこの家出レスラーのオーディションを見つけて。その時に岩谷麻優選手の自伝本も買いまして。一気にそれを読んだら、本当に歩んできた境遇とか環境とか考え方とか、共感というか共通点があまりにも多くて。絶対に岩谷選手の半生を演じたいなと思いまして。映画に出たいとか、主演になりたいという思いより、岩谷選手の半生を演じたいなっていう気持ちから応募をさせていただきました」と笑顔を見せた。

平井は、映画の中で対戦する羅月を演じた元ストロー級クイーン・オブ・パンクラシスト、元Krush女子フライ級女王でもあるプロレスラー朱里の指導のもと、プロレスの練習にも真剣に取り組み、体じゅうあざだらけになったという。その成果で、映画の中のプロレスシーンは実際の試合のような迫力だ。

この映画にはスターダムを離れ、マリーゴールドを旗揚げしたロッシー小川氏がモデルとみられるグッシー(竹中直人)も登場。また大のプロレス好きで知られる有田哲平(くりぃむしちゅー)やレイザーラモンの2人、古坂大魔王ら人気芸人たちが脇を固めている。制作総指揮に名を連ねている木谷高明氏(新日本プロレス&スターダムのオーナー)や、映画撮影時にはプロデューサーで、現在スターダムの社長に就任した岡田太郎氏も劇中に登場する。