プロボクシングWBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者佐々木尽(22=八王子中屋)が負傷からの復帰戦で国内公認アジア王座ベルト総取りを狙う。16日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル115大会のメインに登場。同級1位ジョー・ノイナイ(28=フィリピン)との3度目の防衛戦に臨む。空位の東洋太平洋同級王座決定戦も兼ねており、佐々木にとってはWBOアジア・パシフィック王座の3度目防衛と東洋太平洋王座奪取が懸かる一戦だ。

15日には都内で前日計量に臨み、66・1キロでパスしたノイナイに対し、佐々木は66・4キロでクリアした。昨年7月、星大翔(角海老宝石)に11回TKO勝ちした後に左肩腱板(けんばん)断裂の手術を受けた佐々木にとって約10カ月ぶりの復帰リング。「調整する時間も長く、減量も順調でした。完璧ではないが、気にしなくていい。試合はできるし(左肩は)96%まで戻っている。心配はしていない。3ラウンド以内に倒したい」と王者の風格を漂わせた。

日本ボクシングコミッション公認となるアジア王座2本のベルトを懸けて拳を交えるノイナイは元WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者。ウエルター級転向後も4連勝だ。佐々木は「油断はまったくしていない。相手の左は危ないと思っている。自分の中に潜んでいるライオンが戦いに飢えている。明日は爆発すると思う。ライオンがキバをむくでしょう」と自信の笑みを浮かべていた。