<明治安田J1:G大阪1−0C大阪>◇6日◇第12節◇パナスタ

ガンバ大阪とセレッソ大阪が対戦した63度目の大阪ダービーは、ホームのG大阪がエースFW宇佐美貴史(32)のバースデー弾でリーグで10戦ぶりとなるダービー勝利を飾った。

試合は序盤からお互いの積極性が見える展開でスタート。キックオフから約30秒でG大阪がMFウェルトン(26)のパスから宇佐美がシュートを放ち、前半3分にはC大阪もFWレオ・セアラ(29)がゴール前で果敢に右足を振り抜いた。

立ち上がりはG大阪の前線からの守備意識の高さが感じられたが、時間の経過とともにC大阪がボールを握る展開に。DF毎熊晟矢(26)、MF田中駿太(26)が飛び出してフリーになる回数を増やした。

それでも同20分過ぎからはG大阪が押し返していくと、同22分と25分にC大阪ゴールに迫り、同28分にはC大阪の隙を突いて先制に成功する。毎熊のパスミスを宇佐美が拾うと、ペナルティーエリア外から右足を一閃(いっせん)。鋭く放たれたボールはゴール右下に突き刺さった。

先手を取られたC大阪は同36分に毎熊、後半12分にDF登里享平(33)が負傷交代するアクシデント。選手とポジションを入れ替え、今季初出場となるMF清武弘嗣(34)も投入して打開を図ったが、後半はG大阪に押し込まれる時間が長くなった。

ホームの大声援に後押しされたG大阪は次々にチャンスを作り、後半だけで6度の決定機。GKキム・ジンヒョン(36)の壁を再度破ることはできなかったが、最後までリードを守り、19年5月以来となるダービー白星を手にした。