長期離脱中のガンバ大阪DF三浦弦太(29)が9日、取材に応じ、大阪ダービーでの感謝と復帰への思いを語った。

三浦は4月28日鹿島戦の終了間際に右ひざを痛めて途中交代。その後クラブから右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂と右膝ひざ内側半月板損傷と診断されたことが発表されていた。

6日のセレッソ大阪との大阪ダービーでは、センターバックでコンビを組んでいたDF中谷進之介(28)の発案で、出場メンバーが三浦の背番号である「5」を付けたユニフォームで入場。前半28分に決勝点を決めたFW宇佐美貴史(32)はゴールパフォーマンスで指を広げて「5」を作り、胸をたたいて三浦への思いを示し、選手も「弦太のために」を合言葉に、その気持ちを話していた。

一連の行動やサポーターからの声援に、三浦からは感謝の言葉が止まらなかった。「ウルッときたし、本当にうれしかった。みんなで喜べたし、僕にとってもうれしい試合だった。ガンバを応援してくれてる皆さんにとっても大事な試合になったと思うので、この流れを継続して上位に食い込んでいってもらえるように僕も応援したい。応援してくれる声も聞こえてきて、本当にうれしかった」。

受傷の瞬間を「痛いっていうよりも、これは大きいけがしたなっていう感じがした」と振り返る三浦だが、今はポジティブに前を見ている。「たぶん今シーズン(の復帰)はもう難しいとは思うけど、また来シーズンのキャンプや開幕に間に合うように。こんなに長い期間自分の体と向き合える時間はないと思うので、ポジティブに捉えて、帰ってきた時により良いパフォーマンスが出せるような時間にできたらいいかなと思う」。

手術後には長いリハビリが待っているが、戻ってくる時にはさらに強い5番の姿を見ることができるだろう。三浦のコメントには、そう思わせてくれる前向きな言葉が並んだ。