対戦相手は初日がレイチェル・アームストロングで2日目がアレックス・ウィンザー。レイチェルはキャリア3年弱で、これがEVE初参戦だった。一方のアレックスは元EVE王者で東京女子のインターナショナルプリンセス王者にもなった実力者だ。対照的な選手と連日の初対戦。このマッチメークも、本間にかけられた期待の表れだったのだろう。

「(アメリカ人の)レイチェルは海外の選手と闘うのが初めてらしくて、かなりナーバスだったみたいです。アレックスは、ストロングでメインみたいな試合。初日と2日目で全然タイプの違う試合でした」

 メキシコ、アメリカ、ヨーロッパのリングを体験した本間。では、“世界のプロレス”に何を感じて帰国したのだろうか?

「どっちかというと、イギリスが一番日本に近いかなという感じがしました。ファイトスタイルがストロングもありつつ、エンターテインメント性もある。両方が融合している感じが日本に近いかなって。メキシコはそもそも3本勝負だったりキャプテンフォールだったりでルールからして違うし、練習方法もロープありきで始まる印象です。こっちが学んできた基礎とメキシコの基礎は違うんだろうなと思いました。海外に共通するのは、盛り上がり方のレベルが違うというか。といっても、プロレスってエネルギッシュで楽しいもの。それは日本でも変わらないので、海外で感じたものや出会った人たちから得たものを日本に持ち帰って、その生の感覚みたいなのを循環させていきたい気持ちがすごく大きいですね!」

 今後も海外での活動を頻繁におこなっていきたいという本間。まずは国内で大きな勝負が続くことになる。5・5後楽園で開幕するwaveのシングルリーグ戦「CATCH THE WAVE」に初エントリーされたのだ。

「アクトレス所属の頃から後輩が出ているのを見て、盛り上がっていいなと思っていました。ふだんあたれないような選手とも対戦できると思いますし、何が起こるかわからないリーグ戦なので、今回参戦できるのがめちゃメチャうれしいし、めちゃめちゃ燃えてます!」

 さらに、主戦場のひとつであるディアナの5・26名古屋で、梅咲遥のWWWD世界シングル王座に初挑戦。21年6月に挑戦が決定していながら井上京子との前哨戦でヒザを負傷、タイトルマッチが流れてしまった経緯がある。あのときのリベンジであり、そのときタッグを組んでいた梅咲が現王者というのも、本間にとっては燃える要素だろう。

 めざすはwave波女の称号とWWWD世界シングル王者のベルト。このふたつを持って、海外マットに上陸したい。

<インタビュアー:新井宏>