Stephen Culp

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。米連邦準備理事会(FRB)は1日までに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り金利を据え置いた。次の動きは利下げになる可能性が高いことを示唆したが、「ここ数カ月間、2%のインフレ目標達成に向けたさらなる進展はみられない」という認識を示した。

FRBは4月30日─5月1日に開いたFOMCで、金利据え置きを決定した。最終的には利下げに傾いているとの姿勢を引き続き示したものの、このところの予想外に強いインフレ指標に警戒感を示し、経済の均衡化に向けた動きが停滞している可能性を示唆した。

FOMC後の記者会見でパウエル議長は、インフレ率を目標の2%に戻すことに引き続き注力している姿勢を示し、その目標に向けた進展に言及、利上げが間近に迫っているとの見方を否定した。

オマハのカーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「パウエル議長はインフレが依然として問題であることは認めたが、今後数四半期で改善するとの楽観的な見方を維持した」と指摘し、「きょうの上昇のきっかけは、議長が次の政策金利の変更が利上げになる可能性は低いと述べたことだ」と説明した。

個別企業では、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が9.0%下落した。AI(人工知能)向け半導体の売上高見通しが嫌気された。

AI向けサーバーを製造するスーパー・マイクロ・コンピューターは、四半期売上高が予想を下回り、14%下落した。フィラデルフィア半導体指数 も3.5%下落した。

アマゾン・ドット・コムは2.2%上昇。前日発表した四半期決算は売上高が市場予想を上回った。

スターバックスは、売上高見通しの下方修正を受けて15.9%下落した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックでも1.50対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は122億6000万株。直近20営業日の平均は110億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 37903.29 +87.37 +0.23 37845.56 38349.20 37780.54

前営業日終値 37815.92

ナスダック総合 15605.48 -52.34 -0.33 15646.09 15926.22 15557.64

前営業日終値 15657.82

S&P総合500種 5018.39 -17.30 -0.34 5029.03 5096.12 5013.45

前営業日終値 5035.69

ダウ輸送株20種 14864.63 -44.88 -0.30

ダウ公共株15種 903.59 +10.56 +1.18

フィラデルフィア半導体 4507.68 -165.63 -3.54

VIX指数 15.39 -0.26 -1.66

S&P一般消費財 1420.56 -0.25 -0.02

S&P素材 560.96 +2.80 +0.50

S&P工業 1025.94 -2.15 -0.21

S&P主要消費財 800.59 -4.92 -0.61

S&P金融 670.98 -0.11 -0.02

S&P不動産 227.05 +0.28 +0.12

S&Pエネルギー 703.53 -11.42 -1.60

S&Pヘルスケア 1638.59 +4.15 +0.25

S&P通信サービス 280.31 +2.33 +0.84

S&P情報技術 3567.13 -45.48 -1.26

S&P公益事業 342.68 +3.88 +1.14

NYSE出来高 11.72億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37980 - 230 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 37965 - 245 大阪比