(CFOの名前を訂正します)

Nobuhiro Kubo

[東京 9日 ロイター] - パナソニック ホールディングスは9日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比5.3%増の3800億円になりそうだと発表した。家庭用エアコンの販売増や、買収した米ソフトウエア大手ブルーヨンダーの増益などを見込む。

IBESがまとめたアナリスト16人のコンセンサス予想4658億円を大きく下回った。

米電気自動車(EV)テスラなどが取引先の車載電池事業は、売上高が6240億円と前年から824億円減少しそうだという。主力の北米で増販を計画するものの、EV需要は拡大ペースが鈍化。国内は販売数量が減る見通し。原材料価格低下に伴う値下げと為替差損も響く。

車載電池の調整後営業損益は、前年度から17億円改善して170億円の赤字を見込む。工場稼働に向けて準備中の和歌山県と米カンザス州の先行費用を、既存工場の生産性向上と前年度に計上した不具合品対応費用の反動でほぼ相殺する。

会見した梅田博和(訂正)最高財務責任者(CFO)は「成長スピードが鈍化していることは承知の通り。ただし中期的、長期的に見た場合は必ず伸びていく」と語った。カンザスの工場は24年度末までに量産を開始し、26年度後半から27年度にかけてフル稼働になるとの見通しを明らかにした。