[マドリード 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は9日、ECBによる将来の利下げ回数について、ユーロ圏域内の賃金動向や金融市場の反応など一連の要因次第という認識を示した。

同時に、米連邦準備理事会(FRB)の金利決定がドルや為替レート、世界経済に影響を及ぼすものの、ECBの金融政策はFRBの行動に左右されないと言明した。

さらに、進行中のグローバル化の減速と地政学的緊張により、インフレ率は将来的にこれまでの水準より上昇する可能性が高いとの見方を示した。

ロシアによるウクライナ侵攻以降、欧州諸国は「バターよりも大砲に重点を置く」ようになり、それがインフレの高進と経済成長の低下を招くと述べた。