Yantoultra Ngui Poonam Behura

[シンガポール 10日 ロイター] - シンガポール2位の銀行OCBC(オーバーシー・チャイニーズ銀行)が10日発表した第1・四半期決算は、純利益が前年同期比5%増の19億8000万シンガポール(S)ドル(14億6000万米ドル)となった。営業利益が拡大した。

LSEGが調査したアナリスト予想の17億7000万Sドルを上回った。

純金利マージンは前年同期の2.30%から2.27%に低下。OCBCは通年については2月に初めて示したレンジ(2.20─2.25%)の上限になると予想。世界的に利下げ回数の減少を想定しているという。

第1・四半期の自己資本利益率(ROE)は14.7%で、前年同期と変わらずだった。

シンガポールは中国を含むアジアの富裕層などから多くの資金が流入している。

OCBCウェルスマネジメント部門の第1・四半期運用資産残高は前年同期比1%増の2730億Sドルだった。

OCBCはまた、傘下の保険会社グレート・イースタンについて、14億Sドルでの非公開化提案を行った。37%のプレミアムを付け、未保有の11.56%株式を買い取る。