Suzanne McGee

[ボストン 22日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は22日、ボストン・カレッジのイベントで、米連邦準備理事会(FRB) は年内に利下げしないとの見通しを示した。

市場ではこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表後、年内に複数回利下げがあるとの観測は後退したが、依然として少なくとも1回利下げされるとの想定は崩れていない。

しかしソロモン氏は「私(の意見)は(年内の)利下げゼロで変わらない。これからより粘着的なインフレが始まろうとしていると思う」と語った。

ソロモン氏は、最近ある食料品チェーンの経営トップから、物価高を受けて客が購入額を減らしていると聞いたことを挙げて、「インフレは単に名ばかりなものでなく、蓄積している。平均的な米国民(の経済活動)が減速し、習慣が変わる光景が見え始めてきている」と述べた。

一方でソロモン氏は欧州については、米国より低調な景気に苦しんでいる点から、年内に利下げが実施されると予想した。