Bhargav Acharya

[ヨハネスブルク 22日 ロイター] - 南アフリカ統計局が22日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.2%上昇と、前月の5.3%から伸びが鈍化した。ロイター調査によるエコノミスト予想は5.3%だった。

アナリストらは、来週の次回政策決定会合が総選挙の時期に重なることから、この週の利下げはないとみている。

インフレ鈍化は、食品と非アルコール飲料の前年比上昇率の低下が主因で、燃料価格の上昇が相殺された。

南ア準備銀行(中央銀行)はこの1年間、政策金利を2009年以来の高水準に維持してインフレ率を目標範囲の3─6%の中央である4.5%に戻すことを目指している。ただ。先月にはディスインフレ軌道の後退でその道のりは「困難かつ長引く」との見通しを示した。

次回政策発表は5月30日で、前日に総選挙と地方選挙が行われることから、4月に中銀総裁はロイターに対し、結果を巡る不確実性が高く同国のリスクプレミアムが上昇していると述べていた。

3月の前回会合では、総合インフレ率が4.5%に戻るのは2025年末ごろになると予想された。

英銀スタンチャートの中東・アフリカ担当チーフエコノミスト、ラジア・カーン氏は、依然強気な中銀のインフレ見通しが大きく変わるとは予想していないと述べた。