Cynthia Kim Jihoon Lee

[ソウル 23日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は23日、政策金利を15年ぶり高水準の3.50%で据え置いた。据え置きは11会合連続で、全会一致の決定だった。

ロイターのアナリスト調査では43人全員が据え置きを予想していた。

李総裁は会見で、当面は現在の金利水準で制約的な政策を継続する方針を表明。「下半期に利下げがあるとの見方があるが、利下げ時期を巡る不確実性はますます増している」とし、「成長が過熱しているわけではないため、インフレ率が目標レベルで安定するのを待って制約的な金利を正常化することが望ましい」と語った。

中銀はまた、今年の成長率予想を2.1%から2.5%に引き上げた。第1・四半期の成長率は2年ぶり高水準を記録していた。

中銀は今年のインフレ見通しは2月時点と同じ2.6%に据え置いた。李総裁は理由について、成長加速の影響が「見通しを変更するほど大きくない」と説明した。

4月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇し、3カ月ぶりに鈍化した。ただ、中銀目標の2%は依然上回っている。

新韓証券のアナリスト、アン・ジェギュン氏は「市場は中銀がインフレ見通しを維持したことに安堵した。理事会メンバーの短期見通しも変わっていないことから、下半期に利下げが始まる可能性は極めて高い」と指摘。第4・四半期に25ベーシスポイントの利下げを見込んでいる。

アナリストの予想中央値は、第3・四半期まで金利据え置き、第4・四半期に50bp利下げとなっている。