[ワシントン 9日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名が確実なトランプ前大統領が米石油会社首脳らとの会合で、バイデン政権の環境規制や政策の多くを破棄すると明言し、自身の大統領選のために10億ドルの献金を求めたことが分かった。米紙ワシントン・ポストが9日報じた。

南部フロリダ州で4月に開かれた会合に詳しい匿名の情報筋の話として、トランプ氏は電気自動車(EV)の普及を目指したバイデン政権の排ガス規制を廃止し、政権による液化天然ガス(LNG)の新規輸出許可の凍結を取りやめることなどを約束したと伝えた。

報道によると、トランプ氏は10億ドルの献金は石油業界首脳らにとって「取引になる」と話した。会合の招待客には、米エネルギー大手シェブロン、コンチネンタル・リソーシズ、エクソン・モービル、オキシデンタル・ペトロリアムのそれぞれの代表者の他にベンチャー・グローバル、シェニエール・エナジーの両最高経営責任者(CEO)が含まれていた。

この件に関してトランプ陣営や、各企業の代表者から直ちにはコメントを得られなかった。