Stephanie Burnett Helen Coster

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 11月の米大統領選挙が近づく中、偽アカウントによる投稿がソーシャルメディア(交流サイト)Xで増殖しているもようだ。

イスラエルのハイテク企業サイブラが24日まとめた報告で明らかになった。3月1日から2カ月にわたり機械学習を活用して投稿を分析し偽アカウントを識別。その結果、3月から4月の間に新たな偽アカウントが10倍に増えた。

トランプ前大統領を称賛し、バイデン大統領を批判するアカウントの15%、バイデン氏を称賛し、トランプ氏を批判するアカウントの7%が偽アカウントと判定した。

サイブラは、トランプ氏を称賛する偽アカウントは、世論を動かし、インターネット上の議論に影響を与えようとする動きの一部と指摘した。ただ背後にいる個人やグループは特定していない。トランプ派の偽アカウントは主に「トランプ氏に投票を」、「バイデンは米国史上最悪の大統領」というメッセージを打ち出している。

一方、バイデン派の偽アカウントには同時に投稿するといった結託した動きは確認されなかったとしている。