競技エリアで路上のごみを拾う「スポGOMI」の参加者たち=鳥栖市弥生が丘

 佐賀県で10月に開幕するSAGA2024(国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会)を前に、県民誰もが参加できるデモンストレーションスポーツの「スポGOMI」が25日、鳥栖市の鳥栖プレミアム・アウトレット周辺で開かれた。県内の25チーム109人が参加し、1時間の競技で計102・47キロのごみを集めた。

 職場や家族など3〜5人でチームを組み、4歳から60代までが参加した。開会式では、向門慶人鳥栖市長が「鳥栖のごみが筑後川に流れ有明海を汚してしまう。しっかり拾ってほしい」と激励。「鳥栖からごみをなくすぞ!」と各チームは気勢を上げ、作戦タイムの後、「ごみ拾いはスポーツだ!」のかけ声を合図に約1キロ四方の競技エリアへ出発した。

 参加者は、燃えるごみや金物、割れ物、たばこの吸い殻を分別しながら所定のごみ袋に集め、会場に戻って計量。ごみの量や種類を基にポイント化した。

 優勝は、ボランティアサークル「森永デザート チョコモナカジャ〜ンボ♪」が21・19キロを集め、過去の鳥栖市大会を含め3連覇。早足で移動し、日ごろから培った知識を生かして正しく分別しながら拾い進めたといい、堺正博さん(51)は「第1回国スポという記念の年に優勝できてうれしい」と話した。2位は鳥栖・三養基地区消防事務組合(16・51キロ)、3位はBRIDGESTONE Cチーム(11・1キロ)だった。(樋渡光憲)