バイエルンにとっては、まさかの結末だ。

 現地5月8日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)の準決勝・第2レグで、バイエルンは敵地でレアル・マドリーと対戦。1点をリードしていた終盤に2失点し、アグリゲートスコア3−4で敗れた。

 あと一歩のところでファイナル進出を逃した。失望感を味わうなか、ハリー・ケインも悲しみに打ちひしがれた1人だろう。

 今季にトッテナムからバイエルンに移籍。図抜けた得点力を誇るイングランド代表のキャプテンは、これまでのキャリアで何度も得点王に輝いてきたが、チームのタイトルとは無縁だった。ドイツの絶対王者でなら――だが、現実は非情だった。

 ブンデスリーガでもDFBカップでも優勝は果たせず、最後に残されたCLも準決勝で敗退。ドイツメディア『WELT』は、「バイエルンはタイトル獲得の最後のチャンスを無駄にした」と報じ、ケインの“無冠”を嘆く。
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「ストライカーの数々の失敗。スパーズでの10年間、ケインは何度も肉薄したが、リーグ、カップ戦、ヨーロッパの大会で優勝することはなかった。バイエルンへの移籍で何かが変わるはずだったが、チャンピオンズリーグの準決勝で敗れた。マドリーはバイエルンとケインから今季最後のチャンスを奪った」

 また、海外サッカーの様々なニュースを伝える『B/R Football』の公式Xは、絶望するケインとともに、ビッグイヤー、シャーレ、DFBカップのトロフィーが砕け散るビジュアルを公開。

「ハリー・ケインはトロフィーを獲得するためにバイエルン・ミュンヘンに来た。彼はバイエルンが2012年以来初めてトロフィーのないシーズンを経験した」と綴られたこの投稿には、「ケインの呪いは本物」「バイエルンでトロフィーなし?」「不運を持ち込んだのかも」「彼はこれからどうするんだ?」といった声が寄せられた。

 ブンデスリーガの得点ランキングでは36ゴールでダントツのケイン。せめて得点王は手にして、失意のシーズンを締め括りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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