鎌田大地はラツィオとの契約を延長するオプションを行使するのか。その期限は間もなくだ。

 イゴール・トゥドール監督の就任で状況が好転したことにより、オプション行使の可能性が注目されている鎌田。一方で、フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレスからのオファーも取りざたされている。

 延長オプションを行使するなら、5月中にクラブに伝えなければいけない。だが、パレスからのオファーを受け、鎌田はラツィオに年俸アップを求めているとの報道もある。それもあって、選手側が複数年ではなく1年の延長とする条件変更を提案したとも言われているところだ。

 地元メディア『Radiosei』は5月25日、鎌田の代理人たちが来週現地でラツィオと交渉に臨むと報じた。「クラブはほとんど口を閉ざしているが、いずれにしても楽観が漏れ伝わっている」という。

 一方で、同メディアはクリスタル・パレスからのオファーは年俸500万ユーロ(約7億8000万円)とも報道。ラツィオでのサラリーを大きく上回るだけに、「現時点で決断に関して確実なことはない」とも伝えた。
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 ただ、選手の希望はラツィオで続けることだという。トゥドール監督は25日の会見で、「彼は残留を望んでいる」と話した。

「前進のためにクラブと話さなければいけない。繰り返すが、選手の希望はある。とても早くにたどり着くことを願おう」

 難しいシーズンとなったが、トゥドールの下で最後は上り調子のまま閉幕を迎えつつある鎌田。ローマの地で2年目に臨むのか。それともプレミアリーグに挑戦するのか。あるいは別の選択肢もあるのか。日本代表にも復帰したタイミングで、選手がどのような決断を下すのか、目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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