ドルトムントはマンチェスター・ユナイテッドからレンタル加入中のイングランド代表FWジェイドン・サンチョの残留を望んでいるようだ。6日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在24歳のサンチョはマンチェスター・シティの下部組織出身で、2017年夏にドルトムントへ完全移籍で加入した。徐々に出場機会を増やすと、加入後の4シーズンで公式戦通算137試合に出場し50ゴール64アシストを記録するなど攻撃の主軸として活躍。2021年夏には推定8500万ユーロ(約141億円)の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ活躍の場を移した。

 

 加入後の2シーズンはウイング(WG)の主力として活躍したサンチョだが、在籍3年目の今シーズンはエリック・テン・ハフ監督の関係性が悪化し、出場機会が激減。規律問題によりトップチームから半ば追放状態となった同選手は、今年1月にレンタルでドルトムント復帰を果たした。慣れ親しんだ古巣では背番号「10」を着用し、ここまで公式戦17試合の出場で3ゴール2アシストをマークしている。


 レンタル期間は6月末で満了となるものの、ドルトムントは来シーズン以降もサンチョをスカッドに留めておきたいと考えているとのこと。しかしながら、マンチェスター・ユナイテッドの要求額を支払うことは困難であり、現時点で完全移籍の可能性は低いようだ。再レンタルを検討しているドルトムントとしては、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉を円滑に進めるために、選手本人残留が希望を明言することを期待しているという。


 なお、ドルトムントのセバスティアン・ケールSD(スポーツディレクター)はサンチョとの契約について「彼の資質については説明するまでもないし、我々との時間で笑顔を取り戻した。我々はあらゆることを試すつもりだが、マンチェスター・ユナイテッドも彼のプレーを注視している。もしかしたら、彼を売って利益を得たいのかもしれないし、呼び戻す可能性もある」と言及している。