22日、アメリカの投資会社オークツリーは、蘇寧(中国)からインテルを買収したことを公式声明で発表した。


 イタリアメディア『Football ITALIA』によると、2016年6月から同クラブの会長を務めるスティーブン・チャン氏が約4億ユーロ(約678億円)の負債を返済できなかったため、その経営権を譲渡するかたちになったとのこと。「オークツリーキャピタルマネジメントが管理する資金は2024年5月21日に満期を迎え、インテル・ミラノの持株会社への3年間の融資の返済がなかったため、クラブの所有権を引き受けた」と声明文には記されている。


 2021年5月に同クラブは過去最大の財務損失が予測されたものの、オークツリーは持株会社に救済資本を提供してクラブの財務状況を安定させ、選手や従業員の給与を含む運営の継続を支援。インテルはそれ以降の3年間でセリエAとコッパ・イタリアのタイトルを獲得し、UEFAチャンピオンズリーグでは決勝進出も果たしている。


 また、オークツリーの公式声明によると、ジュゼッペ・マロッタCEOら現在の取締役は続投することも伝えており「オークツリーはインテル・ミラノの現在の経営陣、パートナー、リーグおよび統括団体と緊密に協力し、ピッチ内外でのクラブの成功を確保することに尽力する。堅牢な管理、運営、およびガバナンスに焦点を当て、持続可能な成長と成功を見据える」と伝えた。