ドジャース大谷翔平投手の元通訳、水原一平被告を巡る一連の賭博スキャンダルが、米国でテレビドラマ化されることが分かった。9日(日本時間10日)に米複数メディアが伝えたもので、映画「ラ・ラ・ランド」を手掛けたライオンズゲート社が制作するという。

■「ラ・ラ・ランド」の制作会社が手掛ける

水原被告は違法スポーツ賭博で抱えた借金を支払うため、大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を胴元宛に不正送金した「銀行詐欺罪」などで訴追された。8日(同9日)には同被告が罪を認め、司法取引が成立。最長で禁錮33年(虚偽の納税申告を含め)だが、量刑が軽減される見通しとなっている。

米複数メディアによると、一連の賭博スキャンダルを題材にしたドラマが制作されるという。担当するのは、ゴールデングローブ賞7部門を受賞したミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を手掛けたライオンズゲート社。正式なタイトルや放送時期は未定だが、制作チームの一員であるアルバート・チェン氏はリリースで「これはピート・ローズ以来となるメジャーリーグ最大のスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にはMLBが頼りにしている最大のスターがいる」とコメント。そして「私たちは物語の核心に迫る。信頼、裏切り、富と名声と罠の物語だ」と続けた。

チェン氏は米老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』の編集者として野球を担当した経験を持ち、スポーツ賭博に関する著書「ビリオン・ダラー・ファンタジー」も執筆したジャーナリストという顔も持つ。

水原被告を巡る賭博スキャンダルを描く以上、同被告と行動をともにし、被害者でもある大谷に触れないわけにはいかないはず。果たしてどんな内容になるのか、早くも注目を集めている。