東日本大震災で幼稚園児だった長女を亡くした遺族らが、津波避難をテーマに製作した絵本を9日、宮城県石巻市に贈呈しました。

日和幼稚園遺族有志の会共同代表 佐藤美香さん:
「私たちは、もう2度と娘たちに起きたような悲劇が起きてほしくない」

TBC

石巻市役所で行われた絵本の贈呈式では、日和幼稚園遺族有志の会の代表らが市の担当者に製作した絵本34冊を贈りました。寄贈された絵本は、震災で当時6歳の長女を亡くした佐藤美香さんらが、仙台の女子大学生と一緒に津波からの避難をテーマにして作りました。

TBC

1人でいるときに地震が起き、戸惑う男の子のもとに2人の女の子がやってきます。2人の誘導で男の子はすぐに高台へ避難し、両親との再会が叶うというストーリーです。

日和幼稚園遺族有志の会共同代表 佐藤美香さん:
「先生たちが読み聞かせをしてくれたりとか、子どもたちが手に取って避難の大切さを学んでくれると嬉しいなと思っています」

石巻市は、寄贈された絵本34冊を来週にも市内の幼稚園3園と小学校31校に配付することにしています。