学校給食の牛乳を飲んだ一部の児童・生徒が体調不良を訴えた問題についてです。給食で牛乳の提供を止めている宮城県内の各自治体では、水筒を持参するなど対応が続く中、塩釜市では、9日から代替飲料の提供を始めました。

塩釜市の月見ヶ丘小学校です。給食の時間、当番の児童が配ったのは乳酸菌飲料の「ジョア」。提供を止めている牛乳の代わりとして出されました。

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この問題は4月、給食の時間に東北森永乳業の牛乳を飲んだ一部の児童と生徒が腹痛などを訴えたものです。県内では、12の市と町で牛乳の提供を止めています。

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このうち、塩釜市では小中合わせて11の学校で水筒を持参する対応をとっています。

6年生の児童:
「ジョアもいいけど牛乳の方がいい。チョコパンとか出るときは牛乳がいい」
「当たり前がなくなって違和感が出てきているから早く(牛乳が)出てほしい」「めっちゃおいしい。水筒持ってこないと喉が渇くからちょっと面倒くさい」

塩釜市では、10日は野菜ジュースを提供する予定で、水筒の持参も継続するよう各学校に呼びかけています。

塩釜市立月見ヶ丘小学校 高橋正範教頭:
「代替品が提供されるようになったことについては一安心している。先の見通しがまだわからないところについては不安があるので、一日も早く元通り牛乳が飲める環境が整えば良い」

塩釜市立月見ヶ丘小学校 高橋正範教頭

また、牛乳の提供中止が続くことで、子どもたちの栄養面での影響を懸念する声も聞かれました。

塩釜市立月見ヶ丘小学校 工藤玲栄養教諭:
「牛乳が1つないだけでかなりカルシウムが下がってしまう。これから献立をつくるにあたって不安なところはある」

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今回の問題について原因はいまだ分かっておらず、各学校とも牛乳の提供再開のめどは立っていません。