大坂なおみ、全仏オープン3年ぶりの白星
5月26日、今年2つ目のグランドスラムとなる「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス1回戦が行われ、2年ぶりの出場となった大坂なおみ(フリー/世界ランク134位)はルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同67位)と対戦。6-1、4-6、7-5で下し、2021年大会以来の初戦突破を果たした。



今年1月にコートに戻ってきた26歳の大坂は、実戦を重ねて苦手とするクレーコート・シーズンを迎えた。ここまで3大会をこなし、ダリア・カサトキナ(同11位)やリュドミラ・サムソノワ(同19位)らトップ20の選手から勝利を挙げている。

2016、2018、2019年の3回戦が最高成績となっている全仏オープンは2年ぶり7度目。初戦では初対決となるブロンゼッティが相手となり、試合はセンターコートであるコート・フィリップ・シャトリエのオープニングゲームに組まれた。

3年前の2021年大会と同じく、大会初日のセンターコートに登場した大坂。第1セット、大坂はラリーをしっかり組み立ててリズムを作っていくと、第4ゲームで最初のブレークに成功。バックハンドの精度は高く、相手を動かして相手のミスを引き出す攻撃の起点となった。第6ゲームも破った大坂が一気に5ゲームを奪って6-1で先取する。

続く第2セットでは、持ち直したブロンゼッティを前にミスが増え始めた大坂。第7ゲームでのチャンスを生かせず、第10ゲームで痛恨のブレークを許して4-6でセットを奪い返された。

勝負の最終セット、リズムを取り戻したい大坂はギアを入れ直して第1ゲームでブレークに成功。持ち味のパワフルなストローク、サーブでブロンゼッティの勢いを止める。第3ゲームもブレークした大坂は4ゲームを連取した。

一気に勝利へ近づいた中、気が緩んでしまったか大坂にミスが急増し、ブロンゼッティに挽回を許して追いつかれてしまう。ラケットで地面を叩くなどフラストレーションも見せたが、気持ちを入れ替えて第11ゲームで3度目のブレークに成功。このリードは手放さずに7-5とフルセットの接戦を制した。

3年ぶりに全仏オープンで勝利を挙げた大坂は、2回戦で今大会を3度制している前年覇者で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)と予選から勝ち上がったレオリア・ジャンジャン(フランス/同148位)の勝者と対戦する。

著者:Tennis Classic 編集部