トルコとブラジルの2会場で開催中なのが、女子バレーボール・ネーションズリーグの1次ラウンドだ。現地5月17日、トルコ・アンタルヤで日本女子代表はドイツとの第3戦を戦い、25–21、25–15、25–22のストレート勝ちを収めた。これで第1戦のトルコ戦、続くブルガリア戦に続く無傷の3連勝で、パリ五輪出場権獲得に向けて力強いスタートを切っている。
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 一方で、日本とアジアの盟主の座を争ってきた韓国女子代表の低迷が止まらない。第1戦(中国戦)、第2戦(ブラジル戦)を共に0対3のストレートで落として2連敗。なんとこれでネーションズリーグ29連敗となり、屈辱的な記録を更新してしまった。

 韓国メディア『デイリー・アン』は「2021年の東京五輪で4位に食い込んだチームが、わずか3年でここまで落ちぶれてしまった。五輪後にキム・ヨンギョンら黄金世代が代表を引退したが、世代交代はまるで進まなかった」と嘆き節。さらに「まさに暗黒のネーションズリーグ29連敗だ。次も相手は強豪のドミニカ共和国で、30連敗を喫するのが現実的だろう。プエルトリコ出身のフェルナンド・モラレス監督による改革と世代交代は始まったばかりだが、まだまだ当面は試練の連続となりそうだ」と論じている。

 そして日本の快進撃に関しては「旋風を巻き起こしている。22連勝中だったトルコを初戦で下すなど文句なしのチーム力を発揮している」と評したうえで、「東京五輪で日本は韓国に敗れてベスト8進出を逃した。あれから3年で、日本との差はずいぶん開いてしまった印象だ。国際舞台での成績には歴然たる違いがある」と続けている。

 パリ五輪・女子バレーボールの出場枠は「12」。すでに7か国(開催国フランス、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)の出場が決まっており、残る5枠を巡る争いが熾烈を極めている。重要になるのはネーションズリーグ1次リーグが終了した時点(6月17日)の世界ランキングだ。

 日本が出場権を得る条件はふたつ。①中国をランキングで抜いてアジア&オセアニア枠のトップで終えるか、②すでに出場権を獲得している7か国とまだ出場チームが確定していないアフリカ大陸のトップを除いた上位3チームに入る、のどちらかだ。日本はドイツ戦を前にした最新世界ランキングで8位につけており、パリ行きをしっかり射程圏内に捉えている。
  5月17日(試合未消化次点)の世界ランキング・トップ10は以下の通りだ(★=パリ五輪出場決定国)。

【女子バレーボール・世界ランキング】
1位:トルコ★
2位:ブラジル★
3位:アメリカ★
4位:ポーランド★
5位:セルビア★
6位:中国
7位:イタリア
8位:日本
9位:ドミニカ共和国★
10位:オランダ

構成●THE DIGEST編集部

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