日本人コンビが精彩を欠き、連敗を止められなかった。

 現地5月26日、4連敗中のロサンゼルス・ドジャースは敵地でシンシナティ・レッズと対戦し、先発として山本由伸が登板。5回(100球)を投げて6安打8奪三振2四球4失点で降板し、チームが1対4で敗れたため今季2敗目(5勝)を喫した。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は9回に内野安打を放ち4打数1安打。2戦連続の安打だが、8試合34打席ノーアーチとなっている。

 チームの連敗ストップと自身の6連勝をかけてマウンドに上がった山本は初回、2者連続見逃し三振に斬って取ると、2戦連続本塁打と今シリーズ当たっている強打者スペンサー・スティーアと対峙。真ん中に甘く入ったシンカーを弾き返され二塁打とされたが、4番のジェイク・フレイリーを三球三振に仕留め、好調な滑り出しを見せた。 

 ところが3回に2本の安打と四球で2死満塁のピンチを背負うと、2日前にグランドスラムを放っているジョナサン・インディアにシンカーを狙われ右前2点打。続くニック・マティーニにも中前にポトリと落ちるタイムリーで、さらに2点を献上。4安打4失点と、投球が乱れた。

 4回は2つの三振を奪い三者凡退。5回は四球をひとつ与えたが無失点。球数がちょうど100球に達し、そのままマウンドを降りた。

 雨は降っていなかったが、雷雨警報のため5回終了後にグラウンドにシートがかけられ試合は一時中断。約1時間10分の中断を経て、再開された。
  一方、大谷翔平は第1打席に初球を強振。一ゴロに倒れたが、打った直後に全力疾走を披露。16日の同カードで相手投手のけん制球が直撃して左太もも裏を打撲し、全力疾走を控えていたが、周囲の不安を払拭する姿を見せた。続く第2打席は二ゴロ、3度目の打席は空振り三振だった。

 ドジャース打線は8回まで、わずか3安打無得点と完全に沈黙。9回1死走者なしで迎えた大谷は第4打席、一塁のグラブを弾くほどの強烈な打球を放ち、内野安打でこの試合初出塁。続くフレディ・フリーマンの中二塁打で大谷が一塁から一気に生還。1点を返したが、反撃もここまで。チームは5安打1得点と日本人ルーキーを援護できず、チームは泥沼の5連敗となった。

構成●THE DIGEST編集部

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