コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回注目するのは、漫画家のいぬころすけさんによる『「何も斬れない刀」の能力を持った逆チート主人公の能力バトル』という一作だ。

4月4日、いぬころすけさん自身のX(旧Twitter)に同作が投稿されると、人気を集めたようで4万もの「いいね」を獲得。そんな話題の作品を手がけたいぬころすけさんに、同作を描いたきっかけや、こだわったポイントについて話を伺った。

■「何も斬れない刀」で強敵を撃破?
全てが黄金でできた幻の島である「黄金島」。一攫千金の夢を求め、島を目指す者たちを「冒険者(スニファー)」と呼ぶ。主人公のシバも、借金取りに追われながらスニファーとして旅をしており、彼が武器として持っているのは黄金に輝く「何も斬れない刀」だった。

ある日、シバはいつも通り、借金取りに追われており、逃げている最中に落ちていたバナナの皮を踏み、転んでは意識を失う。借金取りに金だけ奪われた後、覚醒したシバは、再びバナナの皮を踏んで、崖の下に転落。さらに転がった先で犬のしっぽを2匹分踏んで、目が合った鳥に襲われるなどして、満身創痍の状態になる。

そこで、「バウバウ村闘技場」での戦いに敗れた村最強の戦士が通りがかり、戦士はシバを助けることに。そして、戦士はシバの黄金の刀が目に入り、闘技場で戦ったピット・ブルーにリベンジするために、その刀を拝借する。しかし、実戦になって、それが「何も斬れない」ことに気づき、どうしようもなくなったところでシバが助太刀に入り…。

次々と明かされる「何も斬れない刀」の秘密に、読者からは「今までにない斬新な武器!」「バトルにギャグというシンプルな内容が懐かしくて面白かった」などの反響が寄せられていた。

■序盤に登場する「借金取りのアニキ」が作者・ぬころすけさんのお気に入り
――『「何も斬れない刀」の能力を持った逆チート主人公の能力バトル』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

現在、私は新連載を目指して奮闘中です。雑誌およびWEB上に載せてもらうために、読者さんが興味を示してくれる、目を引く要素を示したくて 『「何も斬れない刀」で戦う主人公』という、「それでどうやって戦うんだろう」と興味を持ってもらえるものを考えました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

「何も斬れない刀」という一見役に立たなそうな能力をどう活かすのか、もし連載になった時にただの一発芸にならないように、その能力の最大限に活かした使い方をこだわって考えたので、そこを見てほしいです。あとはお話全体の「明るくワクワクする雰囲気」を楽しんでほしいです!

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

戦いの終盤に何も斬れない能力の真骨頂を見せるあたりのくだりは、盛り上がるようにセリフや流れにこだわったので、気に入ってます。あと序盤の借金取りのアニキがちょい役なのに、なんかかっこよさげなこと言ってるのが個人的に好きです。

――個人的に必殺技「シバ流奥義 龍轟」の名前の響きがカッコよくて気に入っているのですが、こういった技のネーミングはどのように決めているのでしょうか。

かっこよさげでインパクトありそうな名前、それとキャラごとに、そのキャラ自身が考えてそうなネーミングを心がけています。

――今後の展望や目標をお教えください。

まずは新連載ができるように。連載ができたら、以前の連載では単行本が電子書籍のみだったので、紙の本で出るくらいには人気にしたいです。それで、たくさんの方に面白いと思ってもらいたいです!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

今回たくさんの方に漫画を読んでもらえてとても嬉しいです!!今後も楽しい漫画を届けられるように精進していきますので、「いぬころすけ」をどうぞよろしくお願い致します!

一つ告知をさせていただきますと、現在「週刊コロコロコミック」にて『リノア様、ゲーム実況者になる!』という漫画を短期集中連載しています。そちらも、よければ読んでもらえたら嬉しいです!