周囲の人々の気遣いに感謝するベリンガム

 レアル・マドリードMFジュード・ベリンガムは、いまやバロンドール獲得も期待されるスーパースターだ。レアルに移籍した今季は、公式戦22ゴール8アシスト。イングランド代表でも確固たる地位を確立し、ガレス・サウスゲイト監督がEUROに向けて選ぶメンバーから外れることはまずないだろう。

 そんなベリンガムだが、驕らない謙虚な性格であることが知られている。彼はマドリード郊外の高級地区ラ・フィンカに住んでいるが、『MARCA』によると、彼の休日の過ごし方は近くのコーヒーショップへ行くことだ。ベリンガムはリラックスするために、お気に入りのカフェを訪れているのだという。

「家の近くでコーヒーを飲んだり、食事をするためにダウンタウンへ出かけることもある。晴れていれば、そのあと家へ帰って、庭でしばらくゆっくりするんだ」

「彼ら(カフェのスタッフ)は僕をサッカー選手のジュード・ベリンガムとして扱わない。ただコーヒーを飲みに来るだけのジュードとして考えてくれるんだ。素晴らしいことだよ。街で出会う人々は僕をよく気遣ってくれる。僕はくつろいだ気分でいられるよ」

 また、生活の面倒をみているのは母親のデニスさんだ。デニスさんはベリンガムの移籍にともなってマドリードへ移住。練習場へ車で送り届けたり、彼のためにベッドメイクをしたりしてくれるという。『Daily Mail』では次のように語られている。

「母さんがいなかったら、僕は時々落ち込んでしまったり、良いときに天狗になりすぎてしまったりするだろう。謙虚でいられるのは、母さんがそばにいてくれるからだ」

「 彼女がいつもいてくれるのは素晴らしいことだ。彼女はとてもよく笑うからね。僕らはとても仲が良くて、いつも一緒に何かをしているんだよ」

 一方、父親のマークさんはサンダーランドでプレイする弟のジョーブ・ベリンガムの面倒を見るために、ウィアサイドへ引っ越したのだという。愛する息子たちのために、夫婦離れ離れで暮らすことも厭わなかったのだ。

 華やかなスター選手の活躍の陰には、こういった“普通の人々”の献身があることも忘れてはいけない。